牧師 高橋勝義
〔使徒の働き17章21~34節〕
使徒パウロは、アテネの町の人々が宗教熱心で様々な神を祀り、その中に「知られていない神に」という祭壇があるのを見つけました。そこで彼は「あなた方が知らずに拝んでいる方のことを教えましょう。天地を造られたまことの神は、手で造られた宮には住まず、また神である方を金や銀や石、人間の技術や考えで造ったものと同じであると、考えるべきではありません。今神は、すべての人にまことの神に立ち返るように命じておられます。神がお立てになった一人の方(イエス・キリスト)が、この世界に正しいさばきを行う日が決まっているからです。神はこの方を死者の中からよみがえらせて、動かぬ証拠とされたのです。」と語りました。しかし、アテネの人々はあざ笑い取り合わなかったのです。
死者の復活は、人々にとってたわごとに聞こえるかもしれません。けれども、キリストのよみがえりを目撃した弟子たちは、「このイエスを、神はよみがえらせました。私たちはみな、そのことの証人です。(使徒の働き2:32)」と語るのです。事実、イエス様は「わたしはよみがえりです。いのちです。わたしを信じる者は死んでも生きるのです。(ヨハネ11:25)」と語られた通り、ご自身がよみがえられたことによって、ご自身を信じるすべての人が復活することを保証されたのです。キリストが死なれたのは、私たちの罪の身代わりになられたからであり、キリストがよみがえられたのは、罪の贖いを成し遂げ、私たちを罪から救うためです。(ローマ4:23~25)。それゆえ、私たちの国籍は天にあるのです(ピリピ3:20)。
「もしあなたの口でイエスを主と告白し、あなたの心で神はイエスを死者の中からよみがえらせたと信じるなら、あなたは救われるのです」(ローマ10:9)